在校生 × ホテル業界
スペシャルトーク Vol.1
対談企業
フォーシーズンズホテル
東京大手町
東京・大手町の皇居に面した39階建て最上部に、2020年半ばに開業予定の「フォーシーズンズホテル東京大手町」。このほど数々のフォーシーズンズホテルを運営してきたアンドリュー・デブリトが総支配人に就任。日本では同ブランド3軒目となる。
チャレンジをチームワークで取り組める
特別な仕事です。
ホテルコース
在校生
三浦さん
ホテルコース
在校生
藪野さん
ホテルコース
在校生
藤田さん
リージョナルバイスプレジデント
フォーシーズンズホテル東京大手町
総支配人
アンドリュー・デブリトさん
1992年リージェントホテルクアラルンプール(旧フォーシーズンズホテル)にウェーターとして入社。フォーシーズンズホテル北京、フォーシーズンズホテルジャカルタ、フォーシーズンズリゾートアビアラ(現フォーシーズンズレジデンスクラブサンディエゴ、アビアラ)フォーシーズンズホテル上海などを歴任。2019年フォーシーズンズホテル東京大手町総支配人に就任。
お客様の立場になって考え、
共感できる人であること
ホテルの仕事を目指したきっかけは?
デブリト
レストランのウェイターが始まりでした。続けるつもりはなかったのですが、人と関わりながらチームワークで働く楽しさやお客さまから「ありがとう」のひと言を聞いてうれしかったこと。また、飲食部門にいたので、世界中の食べ物を知ることができたこと。この3つがやりがいとなり、続けていこうと決めて26年が経っています。この出会いには本当に感謝しています。実は最初、父は反対していました。
一同
え!?
デブリト
エンジニアの仕事に就いて欲しかったようです。ホテルで一歩ずつステップアップする姿を見せて、納得してもらいました。
藤田
私は、中学・高校時代に他校から来た人に対応するためのリーダーをする機会があって、それを見ていた先生から、「ホテルの仕事が合っているのでは」と言われたのがきっかけです。
藪野
高校1年生のときに、職業にまつわる感動物語を集めた本を読んで、その中にホテルの素敵な話を見つけて、「私も誰かに感動を与えられる人になれたら」と目指しました。
デブリト
どんなに技術が進歩しても、ホテルで働くということは、人と関わることに変わりはありません。お客さまのために数百人の従業員が一緒に働きます。
フォーシーズンズには、「自分がしてもらいたいように人にしてあげること」というゴールデンルールがあります。お客さまにはもちろん、従業員同士でもそのように考え、行動しています。
三浦
家族や友人と旅行に行くことが多くて、泊まった先々のホテルのベルマンがめっちゃかっこいいと思い、ベルマンになりたいと決めました。
デブリト
ベルマンやハウスキーピング、ウェイターなど、ホテルには色々な仕事があります。
一つ一つがとても重要で、これがホテルの仕事の基礎になります。キャリアを重ねるには、この基礎をきっちりできることが大切です。大きなビルを建てるときに基礎をしっかり築いていくように、ここがしっかりしているとホテルマンとして大きく成長できます。これは昔、ボスからアドバイスされたことでもあります。
どのような人材がホテル業界に求められていますか?
デブリト
お客さまを幸せにすること、サービスを提供することが好きであること。そのために、お客さまの立場になって考え理解できる、共感できる人でしょうか。
好きなことを仕事に選ぶのが一番ですね。その気持ちがあれば、10%くらいの辛いことは90%の「好き」を見つめていくことで、迷うことはなくなるはずです。
なぜこの学校を選ばれたのでしょう?
藪野
ホテルで活躍している人が講師として授業をしているところです。変化するホテルで、いまを知りたいと選びました。
デブリト
学校を案内してもらいましたが、情熱を持って人を育て、スキルを磨いているところは、フォーシーズンズと価値観が似ていました。
三浦
海外に行ったことがなかったので、海外留学ができるところを探して見つけました。授業では目指している業界の企業、ホテルからの課題に取り組む、「企業プロジェクト」が魅力でした。実際やると大変ですけど。
デブリト
学生をしていた時期があるので、勉強の大変さは分かります(笑)
藤田
私も海外留学です。ホテルでのインターンシップまでプログラムとしてあることが決め手でした。大学ではなく専門学校に進みたいと親を説得するポイントになりました。
海外留学は、
世界の文化やライフスタイルを知れる良い経験に
半年間の海外留学ではどんな経験を?
藪野
英語が苦手でインターンシップ直前まで行きたくないと泣いて、ホストマザーに慰められたほどです。ベルウーマンやポーターをやりましたが、ホテルで一番憧れていた仕事でした。流ちょうな英語は話せなくても自分のやれるサービスをやろう、と気持ちを切り替え頑張りました。担当マネージャーには喜ばれて、「従業員として戻って来て欲しい」と言ってもらえました。
デブリト
素晴らしい。
三浦
最初はオーストラリア独特の英語に苦労しました。だんだん慣れてきたところで、趣味のスケートボードを通じて、たくさんの国の人と友達になり、文化を知ったことが良かったです。ホテルではみんなが楽しそうに働いているのが印象的で、僕自身も楽しく働けました。
藤田
自由な時間を使って、オーストラリア国内を旅行しました。多文化国家なので色々な国の人がいて文化があること、観光の仕方やホテルの使い方でも、日本と違うことを学びました。
デブリト
海外留学は素晴らしいプログラムですね。色々な人や文化に触れ、ライフスタイルを知ることは、将来、仕事の上でも良い経験です。
自分を振り返っても、思い切って海外で働いたことがターニングポイントでした。ホスピタリティ業界をグローバルな視点で見れるようになりました。
将来の夢を聞かせてください。
三浦
外資系のホテルに勤務して、かっこいいベルマンになり、その後にマネージャーへとキャリアを積みたいです。
デブリト
いつもポジティブに、そして学び続けることが大切だと思います。
藤田
ホテルの仕事を通じて広い視野を身につけて、人間として余裕のある大人になりたいと思います。
藪野
お客さまが私のサービスを求めてホテルを選んでくれて、「また会いに来ました」と言われるような人になることです。
デブリト
個人的な夢として、スタッフのひとり一人が気持ちよく働ける環境を作り、日本のフォーシーズンズをアジアで一番のホテルにすることがあります。
人を楽しませ、幸せにしたい人にとって、ホスピタリティ業界、中でもホテルは最高だと思います。訓練と個性を伸ばすことによって、人としても成長できます。お客さまのためチャレンジは欠かせませんが、一人ではなく、まわりの人に相談でき、人と関わりながらチームワークで取り組める特別な仕事です。
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